薬局パパの健康日記

群馬県太田市にある太田薬局、二代目・薬局パパがお送りするブログ。

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「禁生冷粘滑肉麺五辛酒酪臭悪等物」

先週の暖かさとは一転して、冷え込んでいる群馬県太田市・・・
インフルエンザは一段落しているようですが、まだまだ体調を崩している方は多いようです。

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★写真は今朝のお散歩で・・・

東洋医学の古典、傷寒論では風邪のような症状の時にすべき養生方法として
禁生冷粘滑肉麺五辛酒酪臭悪等物・・・と書いてあります。
風邪の時の食養生を書いたものなのですが・・・

「生(しょう)」・・・なまもの
「冷(れい)」・・・つめたいもの
「粘(ねん)」・・・粘りの強いもの
「滑(かつ)」・・・油っこいもの
「肉(にく)」・・・肉類
「麺(めん)」・・・小麦で作ったうどんの類
「五辛(ごしん)」・・・にら、らっきょう、ねぎ、にんにく、唐辛子等の辛いもの
「酒(しゅ)」・・・アルコールを含んだもの
「酪(らく)」・・・牛乳などの発酵品
「臭悪(しゅうお)」・・・臭みの強いもの

このようなものは「禁ずる」と書いてあります。
あまり体調の悪いときには食べたくないと思うようなものばかりですが、
現代的に考えると胃腸に負担がかかりやすい物といえるのではないでしょうか。
いつもこちらでも書かせていただいているように、冷たいものは胃の中で
体温まで温められてから分解→吸収されます。
冷たいものを温めるということはそれだけエネルギーが必要ということです。
また、小麦は冬に収穫される食物なので東洋医学的には陰性食品とされています。

風邪薬などで症状を楽にすることも大切ですが、やはり体は・・・いたわってあげたいですね。

群馬県太田市にある漢方・健康相談「太田薬局」 
http://www.geocities.jp/ph_ota/ 薬局パパ
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薬味酒のつくりかた ~あま~い話~

薬味酒をつくるとき、本来ならば自然の素材をそのまま生かすことが大切かと思います。
しかしながら、材料によっては味がまったく無かったり、酸味・苦味が強かったりしてそのままでは飲みにくいことがあるので、甘味料を加えて飲みやすくします。
ホワイトリカーは甘味に対して親和性があるようで、少量の甘味でも甘味を強く感じることがあるので甘味料を加える量は慎重にしなければなりません。
一度加えた甘味料は、薄めることはできても取り除くことは出来ないので、生薬をホワイトリカーに入れて熟成させた後に甘味料を少量づつ注意深く加えて、味を仕上げていくのが失敗の無いやり方といえます。
(梅酒をつくるときに生梅と同量の氷砂糖を加えて漬け込むやりかたをすることがありますが、これは薬味酒作りにあまり応用できません。)

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★こちらは鹿茸酒(ろくじょうしゅ)・・・
 鹿茸(ろくじょう)と聞きなれない名前かもしれませんが、何を隠そう鹿のツノです
 鹿のツノは切り落としてから時間が経ってしまうと硬くなってしまうので、
 切り落としてすぐにスライスしておかないといけないようです


甘味料としては、砂糖・グラニュー糖・果糖・氷砂糖・蜂蜜・甘草・ステビアなどが挙げられますが、一般的にはグラニュー糖や氷砂糖がクセがなくて良いようです。
薬味酒をはじめて作る場合は、加えた量がはっきりするグラニュー糖などを少なめに加え、熟成後に甘味の調節をすることがコツです。
白砂糖を多く使うといや味が出て、薬味酒本来の風味が損なわれることがあるので、入れた材料の1/5、多くても1/3程度にした方が良いようです。
また材料によっては蜂蜜も良い場合があります。
生薬の甘草(かんぞう)を甘味料としてつかうと薬効を助けて緩和的に作用しますが、これも多量に使うといや味が出ることがあるので、ホワイトリカー1リットルに対して普通は20グラム前後を使用します。

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薬味酒のつくりかた ~お酒選び~

薬味酒フォルダをつくったので「薬味酒の作り方」を少しずつ書いてみようと思います。

薬味酒は簡単に言えば「生薬や果実をアルコールに漬け込む」ことで作ることができます。
漬け込むアルコールは何でもいい・・・と言ってしまえばそれまでですが、
あまり風味の強すぎる「ウイスキー、ブランデー、ジン、ウオッカ・・・」などは素材の風味が損なわれてしまいますので避けたほうが無難です。
またアルコール度数が低すぎるものは、水分の多い素材を使うと薄まってしまい、保存性の問題もあるので避けたほうがいいです。
通常は無色・無味・無臭のホワイトリカー(焼酎)を使うことになりますが、エキスの抽出などを考えて度数のやや高め、35度以上のものを使うと良いようです。
薬味酒用に造られた43度のホワイトリカーも市販されているのでこれが使えれば最適ですが、同程度の度数ならかまいません。
乾燥した生薬はそのまま漬け込みますが、果実などの水分がやや多く含まれているようなものは糖分を先にまぶして数日おいて果実中のエキスを出させてから漬け込んだほうが美味しく出来上がるようです。

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★こちらは田七人参酒・・・
 田七(でんしち)人参は一般的に言われる朝鮮人参と見た目も働きも違います
 これが人参?っていう程、ごつごつした感じのものです
 止血作用や腫れを引かせる作用があるので、同じ人参と言っても朝鮮人参と使い分けられています


容器はアルコール分が逃げないように密栓できるものなら何でもかまいません。
材料の出し入れがありますから広口のビンのほうが後々便利です。
材料を原酒に入れて、甘味料を加えて広口ビンに密閉し、涼しく日のあたらないところで一定期間おいてから飲むのが基本的な作り方です。
中に入れておいた生薬や果実はそのまま入れておく方法もありますが、あまり長期間いれたままにしておくと酒がにごってきて見栄えがあまりよくありません。
エキスを抽出することを目的にするのであればそのままでかまいませんが、お酒として「見栄え」も楽しみたい場合は2ヶ月~半年くらいたってから材料を引き上げて濾しておくといいようです。

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薬味酒って・・・

薬とお酒は歴史をひもとくと切っても切れない関係だったりします。
「傷寒論」「金キ要略」といった古典にも生薬をお酒で煎じたり、
服用するときにお酒で飲むよう指示があるものもあります。
元をただせば食料として蓄えていた果実が自然発酵して酒となり、
飲んでみるとよい気分になったり興奮するようになったりすることから
酒が神秘的な物として珍重され、神前に供えられるようになったと言われています。
そんな神秘的な「お酒」と不老長寿を願う「薬」が出会いを深めたのもことさら不思議ではありません。

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★知る人ぞ知る「冬虫夏草(とうちゅうかそう)酒」
 幼虫に寄生したキノコで「夏は草となり、冬は虫となり長さ三寸ばかり・・・」ということが名前の由来のようです
 病後の体力回復等に使われるのですが、物が貴重なだけに非常に高価です


しかしそんな薬味酒も実はつい最近まで「酒税法」という法律によって縛られていました。
明治32年の酒税法の施行から戦後昭和37年に梅酒のみが許可になるまで、果実酒・薬味酒は自家用としても作ることができませんでした。
その後、昭和38年に「ミカン、スモモ、カリン、イチゴ、ニンニク、クコ、シソ、クワ、マタタビ、サルナシ、トチ、グミ」の12種類が解禁、昭和46年にはぶどう、穀類を除くあらゆる果実、草木、薬物、マムシに至るまで全面解禁されて現在に至っています。
実はこの昭和46年というのは自分の生まれ年だったりします。(笑)
小学生くらいの頃に、父が夜な夜な山で取ってきた薬草などをお酒に漬け込んでいたのを不思議によく覚えています。
そんな父が作った薬味酒、果実酒が日に日に色づいていくのを見て飲めないながらにも(ホントですよ、飲んでませんって!)興味を持ってみていました。

ちょっとした作り方のコツなどをこちらで紹介できればと思っています。

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薬味酒・・・はじめました!

お盆休みも終わり今日からお仕事・・・という方も多いのではないでしょうか。
太田薬局も今日から気分も新たに元気に営業いたしております!

さて今回新しいフォルダ「薬味酒」を追加させていただきました。
実は太田薬局の店内にはあちこちに薬味酒が置いてあります。
今から約25年前に自分の父が薬草の研究をグループで行いながら「薬味酒」という冊子を自主制作していました。
原料となる薬草は山へ取りに行ったり、自分で栽培したりしていて、
山に取りに行くときは自分も良く連れて行ってもらったものです。
その時に作っていた薬味酒は・・・数知れず。
よい状態のものをそのまま店頭に飾ってあるのです。

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これから少しずつ薬味酒のご紹介をしていきたいと思います。
どんな薬味酒が出てくるか・・・おたのしみに!

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