薬局パパの健康日記

群馬県太田市にある太田薬局、二代目・薬局パパがお送りするブログ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

王不留行散について

5月はこちらの業界としては年度替わりの月・・・
色々と夜の会合などが重なってしまい、更新がご無沙汰になってしまいました。
それにしても日差しが強いですね。
お出かけの際には紫外線対策をキッチリとしたいところです。

先日、王不留行散(おおふるぎょうさん)はありますか?というお問い合わせを頂きました。
おそらくこちらの記事をご覧頂いたのではないかと思います。

IMG_1426-1.jpg
★今、手元にある桑東南根白皮・・・
 南東方向に生えている桑の根っこの白皮(はくひ)を100日掛けて影干ししたものです


王不留行散は漢方の古典、金き要略に記載された処方で「諸の金そうによし、刃物による切り傷、突き傷、割り傷など皆これをつかさどる。又、産後の傷により発する発熱頭痛などによし、又ガラスの破片などによる傷にもよし。」とあります。
傷や怪我だけでなく、出血の続く病気等に使われる救急漢方薬と言ったところでしょうか。
しかしながら、この王不留行散は作る手間が非常にかかります。
普通の桑の根っこならば生薬問屋さんなどから入手することが出来るのですが、王不留行散に使われるのは「南東」の根っこだけです。
ですから、桑畑に行って根っこを掘り起こして南東の根っこだけを選ばなければなりません。
その南東の根っこの白皮(はくひ)と呼ばれる部分だけをとりだして乾燥させたのが写真にある桑東南根白皮(そうとうなんこんはくひ)です。
しかもこの桑東南根白皮を「黒焼き」にする必要があります。
黒焼きもまた非常に手間のかかる作業で、素焼きの壺にいれて蓋を粘土などで固着させ酸素が行き渡らないような状態で加熱します。
そうすると酸素が行き渡らないため燃えることなく炭化していき、真っ黒な状態になります。
こうなった生薬を粉にして混ぜ合わせてようやく王不留行散ができあがります。
この黒焼き・・・実は自分もまだ実際に行ったことがありません。
自分の勝手な判断でやってみて失敗してしまったら貴重な生薬が台無しになってしまいます。
ですから経験したことのある方と一緒に機会が有れば教えてもらおうと思っています。

さらにこの王不留行散はあくまでも自分の漢方薬の研究、自己研鑽のために作っている物で「商品」ではありません。
薬事法の関係上、残念ながら店頭での販売は出来ませんのでその点はご理解いただければと思います。

群馬県太田市にある漢方・健康相談「太田薬局」 
http://www.geocities.jp/ph_ota/ 薬局パパ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://phota.blog112.fc2.com/tb.php/917-4bbd969f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。